信仰年＜秘跡＞
| 金剛教会 地主 弘 自然界は春の息吹に萌えています。私達も四旬節を通して主の復活の喜びを待っています。 ♪あなたの息吹を受け～て～私も新しくな～る～♪いつもうたう聖歌が自然にうかんできます。神様は私達が生涯を生きて行くために必要な７つの秘跡を準備して下さっています。「洗礼・堅信・聖体・告解・叙階・終油・婚姻」です。人は皆アダムの罪により原罪を背負って生まれ、洗礼によってこの罪が赦され、神の子として永遠の命に預かります。堅信はキリストの兵士となり霊的世界で戦います。聖体はキリストの御神体を受け、信仰の糧となります。告解は罪が赦されます。終油は人生のおわりに死を迎えて受けるもので全ての罪が赦されます。叙階はキリスト者として人々の救霊のために選ばれ司祭となります。婚姻は神の前で二人が一体となり死を分かつまで永遠の愛を誓います。 私の入信のきっかけは、万博の年の出会いからでした。全日制高校を中退していたので働きながら夜学に通える就職先を探していました。やがて大阪に出て来ることとなり、そこで知り合った人から始めてカトリックの教えを聞くうちに、これは大切なこと、必要なことと感じる様になり、洗礼を受けたいと望むようになりました。近くの浜寺教会で高山神父様、安田司教様より洗礼、初聖体、堅信の秘跡の恵を受けました。翌年の春には、６年間の夜学生活も卒業となり同時に婚姻の秘跡にも預かることが出来、新生活のスタートとなりました。 金剛教会へは、同年秋に移籍し、すぐに聖歌隊のメンバーに誘われ、皆さんと共に歩む今日まで私の信仰はこの教会で育ったものです。 中でも２つの秘跡がある聖体と告解は繰り返し何度でも受けることが出来るため、私達を勇気づけてくれています。この信仰年にあたり、特に神の愛と、御言葉をまだ神を知らない人々に伝えて行けたらと思います。人を愛し、人を赦し、人のために働き愛の実践のために努めたいと思います。 かつて同級生との体力の差に愕然としたこと、中退して達成感を得られなかったこと、療養生活までした幼少からの長い病も大阪に来て誤診だったとはっきり告げられたことなど長いトンネルの中にいるような時期も１人の信者さんとの出合いから私を救ってくれたのがいまの信仰なのですから。 |