| 私は結婚を機に洗礼を受け55年が経ちました。カトリック系の学校に行っていたとはいえ、それほど信仰を求めていた訳ではありませんでした。5つの教会を経て堺教会に来たのは万博の頃。翌年泉北教会ができて平和の園保育園を借りてごミサが始まり、私には毎日曜日、子供を連れて教会に行く日常が始まりました。ニュータウンには次々と信者さんが入居されて日曜日に集まる人も増え、共同体という感じがして教会というのは建物ではないことがわかるようでした。 泉北教会の主任司祭は淳心会のロベルト神父様でした。第二バチカン公会議のあった数年後でしたのでその刷新を受け、日々の生活の中で神様と出会うヒントをいろいろ教えて下さいました。またお説教の中や日曜学校の準備に時に聖書の中で理解しにくい箇所も納得できるようになり、自分が新しくなるのを感じました。そして日曜日に教会に行き、御聖体をいただいてその1週間を過ごすことや、お祈りも生活に入ってくるようになりました。 今までに人生を振り返りますといろいろな転機を経てきたわけですが、その一つ一つは自分が選択してきたことでもあります。そのときに選んだ価値観はどこからのものか？私の場合、教会で学んだものが多いように思います。私は教会でいただいた思いを活かした社会のひとりでありたいと、平和のことや環境のことに関係がある社会活動委員会に入っています。 私たちはいつも立派な教皇様が与えられています。カトリック新聞を読んでいると教皇様があふれる愛を身につけられて、青年たちとゲームに興じられたり、洗足式の日、刑務所の人が足を洗われたりされ、愛の行いを私たちに示してくださるのを見て大きな愛を実感することができます。 今までには辛いこと、どうしていいかわからないことも経験してきましたが、時間をおいて考えると、大きな神様の愛に包まれ導かれているのを感じます。これからさらに歳を重ね、今までとは違う老いの不安など受け止めなければならないと思いますが、一日一日が神様からいただいたものと感謝して過ごしていきたいと思っています。 |