| 私がまだ若い頃、生きる意味を模索していて、社会の不平等さや不条理な状況に疑問を感じていた時があり、そんな時期に指針を示してくれそうなキリスト教に出会いました。信仰即ち神様との出会いの第一歩であり、これがその後の人生の最も尊い宝物になるのです。 当時世間では「キリスト教原理運動」、「イエスの方舟」など怪しい動向が渦巻いていました。正しい教えなのか迷いがありましたが、教会での様々な方々との出会いを通じて、カトリックの素晴らしさを確信するようになりました。 その発端は着付け教室に通っていて出会うことになる阿倍野教会の大山博子さん、年齢は2まわり上でした。後に代母として私の信仰を成長させて下さる程に影響を受けました。様々な所へよくご一緒させて頂き、厳しい時もありましたが、学びあり、優しさありで、色々な思い出が深く心に刻まれています。 又、その他聖霊刷新にも出会いました。当時カリスマの会として、宝塚の売布で黙想会があり代母さんと参加しました。アメリカから来られた3名の神父様が日本に伝えられたと聞いております。まだ受洗していない頃だったので、部分的にしか理解できませんでしたが、素晴らしい内容であり、不思議な体験もしました。 その後、迷いもなくカトリック入信の決心をしたのです。取りあえず、公教要理を学ぶために北浜教会・藤井寺教会へ職場帰りに通いました。北浜では当時助祭だった後藤神父様に学びました。若い人達が集まり、楽しい集いでした。一方藤井寺ではミヒルス神父様、とても厳格な方という印象でした。ここでは中年の方が多かったです。 この2教会で1年間学び、藤井寺で入門式を受けました。その後、代母さんのはからいで、聖地巡礼中にイタリアのファルネーゼで受洗する事になりました。ここは同行されたドンボスコのサンティ神父様の故郷でもあり、地元の方々の歓迎もあり、とても感動しました。帰国後は金剛教会に入籍する事になり、現在に至っています。 神様は不思議にも常に導いて下さっています。目に見えないけれど色々な困難に遭遇してもいつか必ず出口を用意して下さり、祈りによって叶えられるのではないでしょうか。 介護経験・家族形成の問題点など、自分が生きてきた過去を振り返り、反省する事しきりですが、未来に向けて明るくゆっくりと時を刻んでいきたいと願っています。 聖霊の光を照らし続けて下さる事を信じて。神に感謝。 |