講師：丸屋 博氏 岩国市生まれ。広島共立病院名誉委員長
丸屋氏は診療のかたわら多くの被爆者の証言を聞き、また被爆者の一人として自らも証言をしてこられた。
尚、氏は医師としてのみならず“原爆詩人”峠三吉氏らと共にご活躍をされてこられました。
今、詩人として社会に放射能が人体へ与える影響に警鐘を鳴らし続けておられます。
（劣化ウランなどをテーマにされた“詩”に心打たれます。）
丸屋氏の講演・・・そして皆様の貴重な証言をたくさん頂くことができました。
お陰様で11回目の集いを無事に終えることができました。
会員一同は心から感動し感謝の気持ちでいっぱいでした。
 第11回開催看板 |
 開会の挨拶 講師紹介 |
 第一部講演 丸屋 博氏 |
 静かに穏やかな語り口 |
 多くの方が参加して下さいました |
 先生が見せてくださった原爆を受け熱で泡だった瓦の破片です |
 ロビーにて “冥福を祈る集い” |
 第二部に参加して下さった方々 |
 展示物 過去のニュースレタ 10年誌 |
 第二部に参加して下さった方々 |
 展示 |
 丸屋先生を囲んで･･･ |
 長崎原爆当日の証言を聞きました |
 ヨハネ･パウロ二世 長崎を訪れた折の お言葉も･･･ |
 皆さん…証言に言葉がありません |
 展示 陶器の手榴弾 レプリカ清水焼 |
 御歳9?歳 戦争中の体験を…食べ物がなくご苦労されたと･･･ |
 決して忘れることができないことなのでしょう!! |
 当時長崎に居られ･･･本当にこのとおりだったと涙ながらに…ありがとうございました |
 昭和25年まで従軍看護婦として…ｼﾍﾞﾘｱなどに、驚きの事実 |
 それぞれの思いで 冥福を… |
 フリートーキング･タイム 言い尽くせない思いを感じました |
 最後に皆で揃って 1分間の黙祷を |
 閉会の挨拶 皆様に感謝!! |
 丸屋先生と記念撮影 お疲れさまでした |
何をしたらよいですか？
―― 劣化ウランⅢ――
御庄 博実（みしょう・ひろみ）
碧紺の空に光る
瑠璃色のモスク
アリババと40人の盗賊たちの
不思議な話を夢のなかで聞いた
―― 少年時代 ――
バクダッドの市場では
盗まれたアラジンのランプが
いまも灯されているか
病院の廊下にさえあふれる白血病の子供たち
処方する薬を持たない医者に何ができますか？
ヒロシマの医者は、58年前、患者さんに何をしましたか？
大学小児科のジョルマクリ先生は言う
答えることのできない質問に
僕の記憶中枢はあの日の閃光に灼かれ
僕は黙って下を向く
若い母親の腕に抱かれた
白血病の子供たちの無心な笑顔
まぶたごと目玉の飛び出した無脳児 水頭症・・・・
机上に広がる異形の写真
凝視しながら 僕は盲目となる
バスラからやって来たアル--アリ先生は言う
処方する薬を持たない医者に
何ができる？
何をしましたか？
何をしたらよいと思いますか？
ヒロシマの医者の答えが聞きたいのです
耳元で囁きつづけるのは
お母さん あなたですか
机いっぱいに広がっている子供たち
やわらかい肌に
僕はそっと掌をあてる
冷たい！ 氷の肌に
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